八ヶ岳オーガニック
有機栽培農場 野菜の里のホームページです。
八ヶ岳の自然や畑の情報発信、有機野菜の宅配のご案内をしています。

オーガニックな日々
歩きながら、走りながら、仕事しながら、思ったこと、考えたこと、いろんなこと

2024年2月26日

「梅の花」
また春らしい青空が広がり、雪もぽたぽたとけに入りました。早く全部とけてくださいな。それにしても、2月は寒かったり暖かかったり、大忙しの月になりました。あらら、今年は2月は29日まである !ということは、オリンピックがあるの? (全然知らない。というか、東京が一年ずれたから、 さらにわからなくなりました。もともと スポーツの話題はぬけてます)雪が降って地面も白くなり、春が一旦停止してしまったかのような一日。春の気配を感じながらの雪の日はとても不思議な気分でした。雪が降っても寒くない。2月なのに春を含んでいる雪。そろそろ梅の花も次々咲く頃なのに。もしかして、ここの梅の花 遅い? うちにある梅は豊後という品種なので、花より実を楽しむ梅は開花が遅いのかもしれない。桜前線はソメイヨシノの開花日に合わせて報じられるのですが、梅の開花はどうでしょうか。今どこで、どんな梅が咲いている? (桜が咲いているという情報もあり)梅は中国原産の花木で、弥生時代には日本に渡ってきていたといわれています。種類も多く300種はあるとか。もちろん早生種も晩生種もあるだろうから、暦が春に変わる前から咲いていたかもしれません。山を(って大げさですが、標高500m以下のところにはあまり行っていません、最近) おりることがあまりないので、梅の開花の進み具合がいまひとつわからない。先週とても暖かい日もあったので平坦地では たぶん もう全開なのでしょう。そろそろ うちの近くでも日当たりの良いところでは咲き始めているかも。季節アンテナ、感度をよくしていきましょっ。桜のお花見の前に「梅見」です

2月25日
「また、雪ですよ」
予想以上でした。雪の一日。また畑仕事も一旦停止。明日はすぐにとけはじめてくれるだろうけど、いつ乾いてくれるのかな。2月のこの雪をどう呼べばよいのでしょうか。3月に入ると春の色が濃くなるので、その頃から4月にかけて降ると「名残雪」でしょう。ということは この時期は・・2月の雪ということで。(なにも言ってないと同じですね、ごめんなさい)温暖化と言われるようになって、雪の寒さの厳しさがさほどではなくなりました。30年前は1月2月はお手上げ状態で、凍ってしまってもう畑仕事は何にもできない。気をぬくと家の中も凍ってしまって大変なことになる。それが八ヶ岳の冬でしたから。今でも標高1200mエリアにお住まいの方は、同じですと言われるかもですが、800mをきるこのあたりでは、体感的には昭和の頃の東京と同じ感覚です。雪に関しては14年前の2月14日の「80年に一度」と言われた大雪以降は、たいした雪は降っていません。夏の気温はあれからも何度も記録を塗り替えているので、冬版のゲリラ豪雨もあるかもしれない、その時はまた大雪だと心してきました。あの雪はほんとうに大変で、雪の量も手に負えないくらいものすごく恐怖を実感しました。(停電しなくて ほんとうに助かりました)幸いなことに今年のもなんとか過ぎ去りそうです。北海道は昨年に続いて連続の大雪の冬らしいので、どんな要因が重なると80年に一度がまたやってくるのか。それをきちっと知りたいなと思います。それは遅霜や夏の暑さ干ばつにも言えることかもしれません。自然にほとんどを任せてしまっている私たちの仕事は、いつもわからない予期できないに取り囲まれているのですから。

7月11日
「トマトの話」
少しずつ色づき始めたトマトたち。量も増えてきたので、野菜セットに入れることができるようになりました。今年のトマトは今年の味がする・・毎年 少しずつ味が違い、天候と季節の流れと共に変わっていくトマトの味。この 画一化されない自然な味が大好きです。(これは畑で育つ野菜たちに共通のことですが) 旬の味を食べたいと思っていても、小さな日本も北から南までそこそこ離れているので、季節の味が地域によって違います。でも、関東が寒くて九州が南国かというと、それは微妙にそうではなく、やはり冬は冬で、さすがにトマトは収穫できません。露地では。そう、もう露地で栽培されるトマトは全国的にとても少なくなりました。トマトは雨に弱く、農薬を使用する場合でも露地栽培では栽培リスクがとても高い。あっという間に病気になり終わってしまいます。無農薬の場合、雨よけをしていても、悲しいくらい長雨に弱く、いつも全滅と隣り合わせの栽培になる。おまけに 虫の害も多い。数年前から、いったい何をやっているのか私たちは・・と思うこともある、トマトをネットで囲む作業が加わりました。トマト類が大好きなオオタバコガという小さな蛾がトマトの花の時から卵を産んで、すべての実を食べ尽くします。「あ、トマトみーつけた!」と憶えられてしまった地域は必ず現れます。たぶん 農薬なしの畑は全部。それは面白いくらいです。今年は忘れてくれないかな、と思ったりもしますが、気がついたときにネットを出してきても遅いので、今年もネットが活躍中。ただ・・ネットがあると草刈りが半端なく大変なのと、収穫の時 ものすごく暑い。いやいや、トマトも大変です。

7月10日
「猛暑のはじまり」
週間予報を見ると、伸びた梅雨前線は日本海側に寄り、ここは内陸山沿いなので「南からの湿った空気」の影響もあまり感じません。すこんっと梅雨明けとは言えませんが、ほぼ梅雨は去りつつある気配。猛暑で有名な甲府が35℃の時はこちらも負けずに33℃、34℃。今年も30℃越えはふつうになりそうです。畑にいると防災無線から「熱中症にご注意ください。できるだけ外出を避け、野外での作業は控えてください」が流れてきます。陽射しを避けて日中は外に出ないようにと言われても、朝は6時からギラつく太陽がお元気なのだから。夏は我慢の季節。「よし、行くぞ !」となぞの気合いを入れて 陽射しの中を出かけます。たぶん こうして その時々にやらねばならないあれこれを、なんとかやっていれば 夏の波は過ぎていく。たぶん、たぶん。でも、それでいいのか と、いつも暑さの中で、なにか大事なものを取りこぼしているような気がして落ち着かない。夏、ちゃんとしなきゃ。そんな毎日ですが、七夕も過ぎて、夏草たちも人の背丈を超えてきました。おーい、君たちは元気だね。濃い緑の中で これまた元気に咲く オレンジ色の甘草(カンゾウ)の花が綺麗です。

7月3日
「梅雨だけど暑い」
暑いです。でも、まだ梅雨なので暑中とは言えませんよね。土日の激しい雨の後にまた倍返しの暑さがやって来ました。甲府が35℃ですから、ここも負けじと31℃。いや、争わないで、そこは涼しさを勝ち取ってほしい。激しい雨の中では「雨はいいやもう」と思い、晴れると「これから3ヶ月近く暑いのか・・」とげんなり。相変わらずワガママですが、年々夏に立ち向かっていく気力が弱くなっているのを感じます。夏は耐える時、そんな風に思ってしまいます。畑仕事的には夏の作業は半端なく多く終わりがありません。
日も長いので、夜が来てもあっという間に朝が来る。ぎらぎら太陽今日もかぁ、とついつい弱気になってしまいます。ああ、情けない。そんな中、不思議な体験をしました。とても暑い陽射しの中、ふと耳にした鳥の声。ヒッヒッヒッ、カタカタカタ・・これってジョウビタキ? 目の前の枝にとまってこちらを見ていました。ええええ? 冬に渡ってくる鳥の代表だったジョウビタキが渡らずに繁殖していると噂には聞いていましたが、自分の目で夏に見たのは初めて。どうして渡らなくなったのか(渡るものもいると思うけれど)よくわかりませんが、感覚的にとても不思議な体験でした。このまま 渡らない鳥になるとしたら、彼はどんな声で囀るのかな ?

6月26日
「暑くなりました」
梅雨空はどこへ? 先週の木曜日は道が川になりそうな大雨でしたがそれ以降は夏の暑さが続いています。30℃が普通になりそう。雲の間からぎらりとくる陽ざしは陽射し。射し込んでくる強さです。雨と暑さですぱっとレタス類が終わりました。水に浸かってしまってブロッコリーの後半は全くダメでしたがキャベツはなんとか続いています。ありがたいことです。畑では春の野菜が終わり、片付けと日々押し寄せてくる草たちに挑んでいる毎日です。夏野菜も少しずつ加わり、あとはトマト、かぼちゃ、ナス、ピーマンを励ましつつ待っているところ。相変わらず ぼんやりしていると サル、シカ、イノシシが畑に入り、「ウソでしょ、なにこれーー」とあらためて食害に驚いたりしています。入っちゃダメよ電気柵(ご安心ください。少し驚く程度のびりびりです。) が草に触れていたり、電池が切れていたりすると 見抜かれて突破してきます。微妙に開いているところも見つけて入ります。すごいわ、あなたたち。土曜日の夕方からヒグラシが鳴き始めました。夏ですねぇ。

6月19日
「梅雨の中休み」
梅雨の中休み、続いています。そして、暑い、暑い。朝晩はさすがに涼しい風が吹きますが、陽ざしがきつい時間の野外は厳しい条件となっています。日曜日は32℃・・いや、外が好きな私もキツかった。何この陽ざし、とぶつぶつ言いながら 無意味かもしれないけれど帽子にタオルをかけて少しでも陽ざしを遮りながら。ここ数日は猫たちも涼しいところを探してだらーっと身体を伸ばして寝てばかり。私たち人も同じようにしていたいけれど、この時期はやるべき仕事が次から次へと出てきます。夏野菜の世話、草刈り、春作の片付け、秋の準備。まもなく「夏至」のこの頃は、朝早くから夕方遅くまで明るい。ということは 仕事ができる。でも、夜が短い。あ、もう朝なのねと疲れがまるごと残っている身体で目覚めるとかなり不安になりますが、これもまた季節まるごと感ということで、自然なことなのでしょう。(たぶん老化も。笑) 今週からキュウリを加わり、レタスが去りました。はじめのキュウリは不格好ですが、季節の味をぎゅっと詰めたような味わいです。夏のはじまりをお楽しみください。そろそろ「じゃがいも」が欲しいですね。お天気の様子をみながらに 掘り始めたいと思っています。

6月12日
「梅雨です」
八ヶ岳南麓も梅雨入りしました。すでにしっかりと雨のシーズンになっていましたが、先週後半の雨の日の入り口にすっと梅雨入り。今年は順当に梅雨に入ったような気がします。空はほとんど雲がとれず、土も乾かない、
どこか陽ざしが不足気味の一週間でした。お届けできる野菜たちも少しずつ変化してきました。玉ねぎが定番に加わり、ブロッコリーが足早に去りつつあります。レタスは来週半ばくらいまでの予定。キャベツも予定より早く終わってしまうかもしれません。実は6月にしっかりと収穫したかったキャベツ、ブロッコリーの畑が前回の大雨で冠水してしまい、(予期せぬ勢いで水が入り込みました)すぐに排水はできたのですが、影響は残りました。その後の陽ざしも逆に作用してしまい、野菜たちに苦しい思いをさせてしまったかもしれません。そんなこともあり、少々「端境期(はざかいき)」を予感させる野菜セット内容になりつつあります。夏の野菜も日照不足傾向のため成長はゆっくりです。夏の扉を開ける野菜「ズッキーニ」も昨年より収穫時期も遅くなりましたが、収穫できるようになりました。ありがとうズッキーニ ! 私は君たちがだいすきだよ。

6月5日
「まもなく梅雨」
東海地方まで梅雨入りしました。ここはまだ梅雨入り前のようです。そして先週末は台風の影響で各地に大雨が降り、想像を超えた大雨が襲いかかり、甚大な被害を受けたところも数多くあったようです。自然災害、この予想を超えてくる猛威に一年のうちになんども恐怖にさらされるようになりました。道路も川になり、斜面は崩れ、木々が倒れていく。ここでも 一日中雨が降り続き、畑は受け止められないほどの水分になりました。恐ろしいことです。でも、もともとが乾燥エリアなのと、春からの水分も少なめだったので、崩れたり 埋まったり 流されたりの被害はありませんでした。気温もまだ低かったので、直後のムレも予想より少なく、なんとか 出荷物も確保できる状態が続いています。ほんとに読めない今年の天気。今年は暑いの? 4月に気温が高めだったので、一気に季節が進み、夏が早く来るの? それなのに10℃以下の朝が何度もあり、今は 暑いのか涼しいのか 毎日揺れています。ほんと、どっちなのでしょう。春の野菜は駆け足で過ぎていったのに、夏の野菜は冷たい風の中で揺れている。ナスもピーマンもぐっと大きくなりません。昨年は初ものが収穫できていたズッキーニも花が咲いて小さな実をつけているのに、その先がぐぐっときません。おーーい、夏よ どこにいるの?こんな風に呼びかけると、猛暑がやってくるのでとても怖いですよね。でも・・その前に、梅雨がある。どうか 記録がなんとかかんとかの豪雨だけはやめてくださいませ。お願いします。

5月30日
「5月から6月へ」
空も梅雨が近づいている色になり、空気もしっとりと水分を含んでいます。(月曜日は雨降りでした)
もともと水分が激しく少なめのこの地ですが、あちこちに水たまりもできて、カエルたちものびのびとしているような気がします。そういえば、昨日 レタスの葉陰にカタツムリを見ました。以前はここではカタツムリを見ることがなかったのですが、ここ数年は雨の季節のイラストのように畑でもよく見かけるようになりました。これも気温上昇の影響かもしれません。急ぎ足で過ぎた春、初夏に追い立てられて、野の花も山の木の花も
あっという間に夏へ。濃い緑になりました。いつの間にか増えてしまった栗の木(栗もこぼれ種って言うのかな)があの独特な香りをふりまきながら花をつけます。あれはキツくて少々苦手。同じくこぼれ種で増えた桑の木も実をぼろぼろ落として、道路がべたべたに染まる。気温も高くなるので、発酵した香りが ちょっと苦手。
伸びた雑草、むうっとした空気。それなのに、朝晩は少し寒い。ちぐはぐな夏のはじまりの感覚。かつては高原の端っこだったのに、今はガジュマルの鉢植えが似合うようになってきたなんて。こんな変化も最近はそんなものかと思うようになりました。できることはやるけれど、ちっぽけな人間にできることは少ない。
なんだか生きていくだけで大変な世の中になってきましたし。わたしはどちらかというとヘタレ?なので、受け入れること、頑張ってはねつけること、そのバランスが大事だと思っています。畑ではレタス類が過ぎ去り、ブロッコリー、キャベツの季節に静かに変わりつつあります。

5月25日
「5月の日々」
暑いのか 涼しいのか わからなかった5月ですが、先週は「暑い」をあらためて実感しました。ただ、それも陽ざしが照りつける時のみで、雨が降ると(よく降ります) まだまだ寒くてしまいかけた服を着込みます。もう このまま秋まで出したままにしておこうかなと思うと、翌日はまた見るのも暑い気温。すっかり定番になりつつある気温の乱高下。残念なことに気温上昇のスピードは予想よりも早くなっているそうで、もう「前はこんなに暑くなかった」は毎年になり、さらに加速するかもしれません。ここ八ヶ岳山麓は夏も涼しく過ごしやすいはずでしたが、暑いと言われる甲府盆地の最高気温と2℃~4℃しかかわりません。先週も5月なのに30℃をすっと越え、夕方になっても25℃を下回ることがない。なんとも厳しい気候になったものだと思います。それでも朝晩は涼しいので こんな贅沢は言ってはダメですよね。収穫してきた野菜はすぐに業務用野菜冷蔵庫にいれるのは必須で冷蔵庫は農家の必需品となってしまいました。仕方ないことですが、いろいろ悩ましいです、ほんと。そんな5月も後半に入り、雨の季節がひたひたと近づいて来ました。陽気な梅雨だと良いのですが、雨の季節は大雨、長雨になる傾向なので、少し怖いです。畑ではいよいよブロッコリーの収穫がはじまり、続いてキャベツの季節もはじまりました。作っている私たちも大好きなキャベツ ! 今年も無事に春のキャベツが収穫できそうです。(春キャベツといっても、もう初夏ですが)嬉しい、うれしい。夏の野菜たちはトマト、キュウリ、ズッキーニを植え、次はピーマンとナス。ここ数年 だめだめ続きのナスが無事に育って美味しいナスがとれますように、とナスの苗に向かってお願いしています。今年はたぶん大丈夫。自分と野菜に言い聞かせて、夏野菜育てにむかいます。大きくなーれ。

5月15日
「明日から暑くなる?」
雨が降り、また寒くてストーブをつけました。たぶん 気温が低いのはここまでで、明日からはいきなり27℃、
水曜日なんて30℃の予報が出ています。その予報は平地ではなく、標高の高いこの地の気温ですよ。まったくまったく、げんなり。外れてほしいなぁ、と思う反面、たぶん真夏の暑さがすぐそこまで来ているのだなとの予感もある。だって ここ数年 信じられないくらい暑い日が5月から10月まで波状攻撃のようにやってきていたから。この傾向は今年も同じだと考えた方がいい。今年は4月に夏を思い出す暑さがたびたびあって、その後は戸惑うような低温に戻り、畑の野菜たちの生育や状況にも「戸惑い」がよく現れているような気がします。すでに植えている夏野菜たちも、停滞気味。そろそろ収穫が近づいてきているはずのキャベツ、ブロッコリーも足踏み状態。あの気温でスイッチが入り、そのままぐいぐい成長するだろうと思っていたら、霜が降りる寸前の寒さ(ところによってはうっすらと霜が降りました)に覆われる。高温の記憶があるだけに、もしかすると低温の影響が出ているのかもしれない。いきなりの4月の暑さで一気に増えてしまった虫の害でカブたちは2期生までぼろぼろにやられて収穫不能になったのに。これをどう捉えたらよいのでしょう。そんな日々ですが、火曜日からは確実に気温は高温に転じ、草の勢いが増し、野菜たちも再び 暑さモードにむかってスイッチがはいるはず。バランスよく成長に生かされるとよいのだけれど。私たち人間にはわからないことが多く、戸惑いの毎日です。
明日からは 暑いのだけはわかっていますよ! がんばりましょう。

5月8日
「雨降りすぎ、風吹きすぎ」
「立夏」が過ぎて、いよいよ初夏となりました。大型連休の最終日は朝からうんざりの雨が降り、
畑仕事も一気に停滞。あれもこれもと仕事が山積みなので、激しい雨足にため息の連続です。ざーざーざー、吹き降り状態。乾き気味だった土はすぐに水分補給から水分過多に。「降れば土砂降り」ほんと、降りすぎです。
次は風かな ? 「吹けば暴風」はやめてくださいね。(月曜日の朝、やっぱり畑は水浸し。梅雨か台風の雨と風のようでした。)さてさて、畑では春のレタス祭りの収穫が続き、毎日レタス、リーフレタス、サニーレタス。
同時に夏野菜の植え付け、植え付け準備をすすめています。きゅうり、トマト2期生はいつでも定植できそう。あとは天気次第です。寒さはもう大丈夫だよ、のサインでもある「カッコウ、ホトトギス」の仲間の「ツツドリ」の声も聞こえたし、夜はカエルの大合唱。山の藤の花も桐の花も咲いた。うん、もう寒さはないよね、植えてもいい。インゲンの種も蒔きました。ズッキーニもたくさん植えました。あれこれ 楽しみと心配がごちゃ混ぜになった 複雑な季節。草の勢いに早くも心が折れそうになっていますが、負けないぞの気持ちの方が今はまだ強いような気がします。だけど、だけど、今夜は少し寒すぎのような気もします。心配だなぁ。

5月1日
「2023年オーガニック野菜セット」
オーガニック野菜セットのシーズンがはじまりました。暑かったり寒かったりの4月が過ぎて、あっという間に新緑です。野の花も足早に通り過ぎてしまい、ゆっくりと楽しむというより、えっ? もう? と慌ててしまう落ち着かない感じが続いています。ウメ、サクラ、ヤマブキ、ヤマザクラ、フジの花、と猛スピード。ついに今日はミズキの花が咲き始めているのに気がつきました。いやいやいや、早いでしょ。ここまでくると、もうなんでもこいっという気分です。まわりの田んぼに水が張られ、夜にはカエルの大合唱。このまま初夏を駆け抜け真夏になっていく覚悟が少しずつできつつあります。とはいえ、気温は上がったり下がったりを繰り返し、昼と夜との温度差もかなりあります。陽ざしは強く、強風の日もあります。こんな条件下ですから、人もクタクタになるように、野菜たちも正直なところ「どうしていいのかわからない」状態かもしれません。5月はさらに気温が上昇し、紫外線もきつくなります。頑張れ、野菜たち !気温が高い日が多かったため、生育が早かった春の大根。そのせいか、肌がいぼいぼと汚くなってしまいました。ここは土壌消毒なしの無農薬の悲しさ。皮をむけば綺麗でしゃきしゃき美味しいのに、見た目が少々残念です。ごめんなさい。カブも同じ時期に隣に蒔いたのですが、こちらは さらにひどいので、残念ながら収穫することはできそうもありません。こんな時もあるので次回に期待です。

4月27日
「野菜セットがはじまります」
オーガニック野菜セットプレスタート便がはじまります。相変わらず 葉っぱものばかりでごめんなさい。春は育つ野菜が限られていて、どうしても同じ系ばかりになってしまいます。葉が育ち、根も育ち太る。順番です。今年は急激な気温上昇のために 柔らかなカブが虫の攻撃を激しく受けてしまっています。春のカブ苦戦中。
先週に一気に育ってしまったラディッシュがあったのですが、急激すぎて5日で割れてしまいました。待って、待ってと野菜たちの前でおろおろしていました。そんな25℃をこえる日の後は、再び気温が低下して、朝は2℃。やれやれ、野菜じゃなくても困ります。どっちなのか ? なんだかデコボコな春です。

1月4日
「2023年になりました」
穏やかに年があけ、2023年になりました。本年もよろしくお願いいたします。さてさて、お天気の話です。1月はこのまま暖かく凍り付かずに過ぎていくのか全く予想できませんが、今のところ露地栽培のほうれん草の収穫も土が凍っていない状態なのでたすかっています。このままどこまでいけるかな。積雪も週間予報では大丈夫。(乾燥してますねぇ・・) 今日は4日なので 初夢の話題には少々遅すぎますが、タカの仲間を見かけたので思い出しました。初夢にみると縁起がよいものを表すことわざに「一富士二鷹三茄子(いちふじ にたか さんなすび)」があります。諸説あるようですが、富士は「無事」であること、鷹は「高い」をあらわし、なすは事を「成す」という掛ことば。今年は「なす」を「成す」に。しっかりと美味しいナスがたくさんなりますように。そして、青空にふわっと飛ぶ鷹、遠くに富士山。これは畑でのたのしみのひとつ。新年にも嬉しい。青空がきれいな日は、雪が輝く南アルプスの山々、富士山。冬はこれが素晴らしい。

12月31日
「今年もありがとうございました」
今年もゆったりと暖かい秋が長く続き、あらら おかしいな と思っていたら 急に冬になりました。その後ははじめての雪がびゅーびゅー吹きつけ、冬の空 冬の空気。あんなに暖かかったのに一気に厳冬期の寒さ。そんな12月ですが、年の瀬になりまた暖かくなり、ほんとにわけわからない天気です。今年もあたふたとしているうちに12月も31日です。なんと、こちらの更新も春3月から途絶えたままでした。来てくださった方、ごめんなさい。野菜作りに追われていました。深く深く 反省です。ここで、急ぎ足で今年のあれこれを思い出しつつ、来年のことも考えています。2022年、今年も天気にふりまわされました。ありがたいことに、打ちのめされるような大雨、強風、台風はありませんでしたが、猛暑、猛暑 猛暑 とにかく6月からの夏の暑さがキツく、標高800メートル近いこの地でも38℃・・夜も気温が下がらない。ほんと まいりました。それでも不思議なことに12月の今では ほぼ忘れかけているのが なんというか 笑っちゃいます。忘れるものか 夏なんて 嫌いと言っていたのに、やっぱり 夏の暑さっていいよね と つい言ってしまいました。楽天的なのかいい加減なのか・・。それでも 忘れられないのが 草、草、草の勢い。元々 草だらけの畑ですが、今年のそれはなんというか 次の段階に入った感じ。もう 手が付けられない 草の勢い。刈っても 抜いても 刈っても刈っても、彼らの勢いは手加減なし。「これ、もう どうしようもないかも・・」とはじめて 全面敗北 一歩手前までいきました。あんなに 世話をしたのに 大丈夫、ここはもう 心配ないと思っていたところが、3日で 唖然とする状態になる。なんで? なんで ? 消えた野菜、諦めた野菜、いろいろありました。絶対になくてはならない 冬のねぎ も失いました。秋冬のキャベツ、ブロッコリ、他にもいろいろ。反省の山は今年も高い。自然の猛威にリアルな恐怖を感じるのはいつものことですが、ここから教訓を得て考えて 何かしらの対策を講じていくことを諦めてはいけない。なんだかエラソーですが、これを忘れては諦めることだらけになってしまう。まあ 仕方ない と思いつつ、何かしら対策とチャレンジを。このバランスが大事だと今年も深く思いました。相変わらず 今までどおりの作り方、作る時期が大外れになることが多く、どうしたものかと悩みます。今まで害虫ではなかったは ずの虫が野菜を食べ始めたり、早い時期から遅い時期まで、食害に悩まされるようになってきて、それがずっと続いています。呆然としてしまうことも相変わらず多く、風や雨も日照りも予期せぬ時に破壊力をみせつける。私たちはここで35年以上同じ場所で同じ仕事をし、この変化を見てきました。時に恐怖を感じ、先が見えない不安に眠れない夜もある。なにかがじわっと変わってきていて、それはとめられない・・そんな感じがするのです。大丈夫かな どうなるのかな。では、もうムリと思ってしまうかといえば 意外にそうはならない。なぜか からっと 大丈夫かな と思える時の方が多いのです。たぶん、これが自然の中で働く良さなのでしょう。大好きな生きものたち動物たちとの距離感も元気の源になっていますし。世界中におきている出来事も農業を取り巻く環境も 楽観視できないことばかりです。その中で 私たちは日々何ができるかを考え、たんたんと仕事を続けていきます。目の前のことしか見えなくなりがちですが、できるだけ広く深く見つめ、 日々考える。よく晴れた日の景色は素晴らしいし、冬にはぷちリセットもできる。草も枯れてしまうので(笑) いろんな失敗を なぜだか忘れて、来シーズンの壮大な計画をたてられます。あれもこれも 頭の中では、軽やかに。いろんな野菜が季節ごとにすくすく育っていく。この 何度でも頑張ってしまうぞ という勢い、案外好きです。やっぱり かなり楽天的なのかもしれません。来年も作ります !今シーズンも八ヶ岳の有機野菜を食べてくださった皆さま、今年も心から ありがとうございました !

1月23日
「寒い冬」
冬の日々が過ぎていきます。二十四節気「大寒」が過ぎ季節は冬の寒さのまっただ中。昨日は猛烈な冷え込みになりました。今朝は少しだけ暖かくマイナス7℃。いや、これ暖かくないか。標高が高い八ヶ岳山麓は冬のきりりっとした寒さが特徴ですが、ここ数年は妙に暖かい冬が続きました。水道が凍っちゃったよの声もあまり聞かれない、雪も降らない冬。野菜作りを生業としている私たちにとっては大雪や猛烈な寒さよりは楽でしたが、冬が苦手な虫や雑草にとっても同じなワケで、楽なのは楽じゃないのかもしれない。さて、今年の冬。はっきり言って忘れていた激寒を思い出しつつあります。30年前の八ヶ岳は寒かった。ほんとに冬が長くて、畑で何かしようとする気も起こらなくなる寒さ。今はマイナス10℃でも「もうだめ、寒すぎる」と思ってしまいますが、そんなものではなかった。(もちろん、ここより標高が高いエリアではもっと寒いです。)水道が凍るのは家周りだけではなく、無情にも水道管そのものも凍結し、寒い時期によく断水もおきていました。その頃に比べるとあきらかに人はヤワになってきている気がします。寒さマウントなんてとる必要もないし取りたくもないけれど、冬は寒いものだし標高が高いのだからあたりまえなのかもしれません。でも、寒いよ。昨日は予定していた青菜の収穫(無加温のハウス内)もできず、今日こそ植えたかった苗の定植作業もできませんでした。太陽も広がった薄い雲に覆われて 陽があたらない。風がないのがありがたいですが 冬ストライクな日になりそうです。

12月31日
「今年もありがとうございました」
ふと気がつくと山々に雪、静かに冬がやってきました。春からここまで あっという間に時が過ぎていった気がします。畑に出て 空を見上げ、土にふれ、野菜たちや生きものたちと向き合う。毎日 同じようにそれを繰り返す日々。私たちは同じところに立ち、季節が隣をとおり過ぎていった、そんな感じです。世の中は大きく揺れていても ここの時の流れは変わらない。日が昇り、日が暮れ、風が吹き、雨が降り、雪が舞う。なんて単純で、それでいて複雑なんだろう・・。そう思いながら仕事をした一年でした。とても静かな日々ですが、畑を野菜を農業を取りまく状況は 穏やかとは言えません。今まで通りにタネを蒔いて植えて育てる「今まで」という栽培歴が毎年 大きくずれていきます。寒い暑い、照り降り、何もかもが予想を大きく越えていきます。お天気の予報も私たちの予報も勘も。うまくいかないな、を何度も何度もつぶやき、その答えもなかなか見つからない。私たちがここで農業をはじめて35年が過ぎ、まわりも全国の状況と同じく、太陽光パネルや荒れた山林や田畑、空き家が増えています。野外で働く人の姿は減り、そのかわりにシカ、イノシシ、サルなどの野生動物の生活圏と人間の生活圏が重なるようになりました。野菜作りをするのにも、前にはさほど必要としなかったいろんな作業(電気柵設置、荒れ地から迫り来る雑草たちとの戦い)が増えていく。もちろん 人の手も少ない。年々気温は上昇し、冷涼地だったはずの標高800mのここも夏は35℃になり、虫害や酷い乾燥対策も本気出していかないとゼロ収穫になる。どんな仕事にも悩みはつきものですが、のんびりと空を見て仕事していたい気持ちとはうらはらになんだか忙しいぞ、困ったね、手が回らないね、が日常になってしまったシーズンでした。これは毎年書いていますが、来年はもっとこう なんとか しよう 、追われないぞ、と。空を見上げる楽しさと同じ気持ちで仕事をしたい。そうだよね、そうしよう。基本の野菜をお届けしたいと思って作っているオーガニック野菜セット、今年も5月からお届けしてきました。まだまだ 見直すところがたくさんあります。かぼちゃ、じゃがいも、大根の需要が大きく減っていたり、紅水菜、からし菜、紅大根、ケールなどの野菜も お声がかからなくなってきました。珍しい野菜、基本の野菜、何をどのくらい作るかも大きな課題です。天候のこともあり、失敗も多く 作りにくい野菜も増えてしまいましたが、まだまだ進化していきたいと野望(?)を抱きながら 来年の畑を野菜を考えています。
畑にも人にも野の生きものたちにも、良い年になりますように。

12月14日
「野菜セットのシーズン、終わりました」
5月からはじまったオーガニック野菜セットもいよいよ今回で最終です。最終回も青菜が多くなってしまい、
野菜セットのバランスが今ひとつです。ごめんなさい。はじまりも葉っぱもの、一年の終わりも葉っぱもの。
ここのところが難しいです。芋類の保存が厳しく なってきているのと、(じゃがいも、秋にはどんどん芽が出てきてしまいます)今年は夏からかぼちゃ不足のままでした。今保存できているかぼちゃも大きいものが多く、切るわけにもいかないので、冬至かぼちゃも入れることができませんでした。残念 !かぼちゃ、コンパクトに作れず 難しいです。
イノシシさんたちに半分食べられてしまったのも不足の一因ですが、電気柵のあいているところが見つかってしまったの原因ですので、イノシシたちに罪はありません。(とても大きなかぼちゃでしたから、どのみち おろおろしてしまうことになったかも) きっと 今頃 美味しかったよ、ありがとうと言っているかも。今年もいろいろな野の生きものたちの気配を感じながらの畑仕事でした。天候不順はきっと彼らにも影響はあるだろうし、そもそもどんな風に暮らしているのかもよくわからないのが現実です。畑の作物との折り合いは 電気柵と(ご安心ください。彼らの命を奪うことはありません。びりっと驚くだけ)少しの工夫で、なんとかなる場合は多いです。荒れた畑、山林が増えるにつれ、彼らとの境界線がより重なりつつあるのですが、そこはもう 排除ではなく共存の道。ありがたいことに、ばったりと出会いたくない熊の生息域にはまだなっていない。だから こそ こんなのんびりとしたことが言えるのかもしれませんが。いずれにしても、生きものたちは隣人。もっと彼らのことを知りたいな、と思っています。まだまだ
野菜のことも 生きもののことも わからないことだらけです。

12月7日
「冬になりました」
先週は久しぶりに冬の強風の日が続きました。収穫する野菜が飛んでいく恐ろしさ・・。ばさばさばさーー、何もかも飛んでいく。もともとこの地域は風が強い日が多いので、慣れてはいるものの 寒さも重なり、我慢大会の様相となりました。さすが、12月。ここ数年は暖かかったので、このままでいけるかな、とゆるく考えていましたが、やはり冬は冬。冷え込み、小雪舞う曇り空、霜柱。そして、今日は朝からの雨降り。12月なのに雨がしばらく続く予報となっています。もう少し寒ければ確実に雪なのですが、雪一歩手前の雨はそれはそれは寒いです。今週は青菜や大根、かぶとともに サツマイモをお届けしています。今回は「パープルスイートロード」という紫の芋です。この品種は比較的新しく、出たばかりの頃は、あっ紫 !驚きとともに意外な甘さで一躍人気の品種となりました。安納芋も同時期に絶大な支持をえましたが、あちらの品種はもっと暑い地域を好むので、ここではあまりうまく育ちません。その新品種サツマイモを含めたサツマイモ。今年は全国的に不作の年となったようです。有機栽培ではもちろん使用していない土壌の消毒をしていても、謎に腐りが多発して収量がかなり下がったそうです。私たちのところも 同じく 植えたものの消え、収穫頃に消え寂しい限りです。(今年はじゃがいも、かぼちゃともによくないです)紫じゃないお芋をお届けできなくてごめんなさい。豚汁に入れると紫になってしまいNGですが、焼いたり、あげたり、蒸したりでは甘く美しく美味しいです。そして、今週は冬の青菜3品です。その他、大根、白菜 冬の味をお楽しみください。

11月30日
「12月まであと少し」
暖かい日々は過ぎ去り、冬になりました。予報よりぐっと冷え込んで-3℃。分厚い氷が張りました。八ヶ岳に冬がやってきました。ため池にもたくさんの冬カモたちがやってきました。冬の鳥、ツグミの姿をあちこちで見かけます。
稲刈りの後、荒起こしをした田んぼでは、タカの仲間やキツネの姿を見かけます。雲が切れるたびにあらわれる美しい山の姿もしっかりと冬の景色。野菜の収穫を思うと雪は困りますが、心のどこかで綺麗な雪景色もいいかな、と思ったりもしています。まもなく12月ですから 。暖かくて気が緩んでいたのかもしれません。いきなりの冷え込みが妙に響きます。冷え込む前に3日ほど吹き続いた冷たい強風にも久しぶりに驚きました。寒い寒い !暑いより空気がきりっとした冬がいいよね、などと言っていたのもすっかり忘れて、寒い寒いを繰り返しています。そう、冬は寒いものなのです。野菜たちにもシーズンの終わりが見えてきました。畑から収穫できる野菜の種類も少しずつ減り、セットでお届けできる日も残り少なくなってきました。一年はこうしてみると短いなぁ・

11月23日
「暖かい・・」
暖かな11月が続いています。天気予報では何度も「寒くなる」と言われてきましたが、直前になると 最低気温はいつも変わり、今のところ うっすら霜が降りても凍り付く朝はない。秋のはじめの頃にその時期としては寒い日があり、
今年は昔の秋に晩秋に初冬に戻るのかと思っていました。ところが ところが この暖かさ。寒い冬にむかって寒くなるどころか、暖かすぎて 野菜が育ちすぎる。育って 何が悪いのか、なのですが、なかなかそこが難しい。寒さを受けつつ 変化していくはずの野菜が伸びる、大きくなる。大根などは太く大きくなりすぎる。ただでさえ、大根を持て余してしまうのでと、大根NO!が増えてきている状況なのに。本来なら 適度な大きさで 今から12月までお届けできる予定の野菜たちが 過ぎていく。これは困ったことなのです。今から収穫できるはずの野菜たちが過ぎ去ってしまい、
この時期にはもう大きくならないかもしれないけれど、いちおう少しだけ作っておこうと蒔いた種が収穫できている・・。少しだけなので そんなに続かない。冬は冬はこれからどうなるの ?たぶん 日本中同じなので、野菜はあふれかえっているような気がします。今は何もかもが値上げ状況ですが、野菜だけは安い。これって・・。そんな状況ですが、来週は12月。

11月16日
「11月も半分まできましたよ」
早いものです。11月も半分まできました。遠くの富士山や、南アルプスの山々は、白く雪化粧 冬の景色になりつつありますが、里は晩秋に色づき、青い空に木の葉が舞う素敵な季節です。冬なの? まだ秋なの?暦の上では冬になりましたが、昼間の気温は動くと汗ばむこともあり、朝晩は暖かい上着とストーブがかかせないという、冬と秋が同居しているそんな毎日です。でも、これが「初冬」なのでしょう。先日の寒い日、長野県の「杖突峠」では、(茅野市から伊那の高遠町にぬける峠道です)小雨が小雪に変わりました。ほんの一瞬ですが。こんな雪が里まで降りてくるのはいつなのかな、と冬仕様に仕立てている冬用のほうれん草が予想以上の勢いで大きくなりすぎていくのを心配しつつ、冬の足音を少し期待しているのも本心です。暖かくても11月。きっと どこかでがきっぱり冬の寒さがやってくるのでしょう。(ツグミ、シメ、ジョウビタキの冬鳥たちもやってきました)

11月9日
「冬が近づいてくる」
二十四節気の立冬を過ぎ、暦の上では冬になりました。そう思いながら周りを見ると、草っ原も畑も、空も風も、
晩秋から初冬へと明らかに変化しています。日ざしが違う。まだ昼間の時間は短くなっているのですが、もうすでに夕方午後3時を過ぎるとすーっと気温が下がり、4時には太陽が山の向こうに沈みかけ、5時過ぎには暗くなり始め、6時には深夜のように暗い。同じく、朝も明るくなるのがとてもとてもゆっくり。ほんとに 午後からはあっという間に
過ぎてしまう。畑では 仕事最適時間が日々短くなって、焦る日も多くなってきました。終わらないーー、間に合わない。なんてことを口にすることもあるのですが、よくよく考えると、大半は明日にまわしてもなんとんかることも多い。この時期は明るい時間が短くなり、これからは暖かい時間も同じように少なくなるので、自然に冬時間に仕事も暮らしも変わっていきます。人は冬眠こそしませんが(冬眠したいって思うときもアリ?)冬の時期は活動時間が短くなります。ぎゅっと凝縮させて、上手に動きたい。そして、暗くなったら暖かいところで丸くなる。ああ、時間の達人はきっと こうやって バランスをとっていくのでしょう。わたしは相変わらず あたふたばたばたとしています。暗くなっているのに、えーーっこんな時間なの? を連発していますから。畑では春夏野菜の片付けが終わりつつあり、来春に向かって植えておく 玉ねぎも冬越しモード一歩手前です。これからは 収穫、来春の準備。と同時に 秋作の片付け。冬鳥ジョウビタキの姿はあちこちで目にしますが、同じく冬の鳥ツグミやシロハラの姿はまだ見ません。ため池にやってくる 冬のカモたちはどうでしょう。そんなことを思いながらの畑時間はとても楽しい。今年の冬、どかんっと大雪になりませんように。

11月2日
「いよいよ11月」
11月になりました。晩秋の日々はたんたんと過ぎていきます。霜も2度ほど降り、ここ数年の暖かい秋とは少し違う進み方をしているわけですが、台風や大雨もなく とても静かな畑です。まわりの木々は気温が低めなはずなのに、不思議と落葉も進まず、それはそれで落ち着かない。ほんとは なにが正解だった?この気温がふつう? この時期はこんな感じだったかな?昨年のことはなんとなく思い出すけれど、どこを基準点に比べれば良いのかがわからない。この落ちつかなさは たぶん ここから来るのでしょう。畑で収穫作業や片付けをしながら、何年前かの今頃を風景と重ね合わせて思い出して見たりしています。そうやって眺めてみると山の形以外は(それも正確にいうと違うらしいです)思い出すこともできないほど 風景は変化しています。アカマツ林が倒木問題で切られはじめ、ついでに荒れていく雑木林もばっさりと切られています。管理する人が年々少なくなっていく田畑も山がちなところから放置されていきます。個人がなんとかしようとしても、できることは限られているので、いわゆる荒廃農地、林は増えていきます。(太陽光パネルと設置も増えました) よく言われる対策事業の大半は一過性のものに過ぎませんから、やはり 少しずつ 人が少なくなり、荒れ地が増える。野生動物たちのテリトリーは私たちの生産現場と重なる部分が増える・・と こうして見ると、荒れていく方向に進むばかりに感じますが、日々この中にいると、変化はゆっくりだからなのか、危機感というより 時の流れってこんなものなのではないかな、と思ったりもします。たまに出くわすサルの大きな群れを見ていると、彼らは美しく勢いがあってそこには独特の時間が流れているのです。おおおっと生きてるね、と妙に感動したりもします。(畑に入られると涙ものなので 大きな声では言えませんが) 私たちの畑仕事もこんな風に自然の時の流れの中で 静かにたんたんと やっていかれたらな、と思う秋の日々。現実はそう上手くはいかず、なぜか 時間に追われることが多いのですが。めざそう サル時間。いやー、これは変かな。


10月26日
「初霜」
日曜日の朝、2℃ 霜が降りました。久しぶりに10月の降霜、しっかりした寒さ。秋がいつの間にか過ぎていき、季節は晩秋に。ところが・・なにか ちぐはぐな感じがするのです。はっきりとは言えないけれど、この気温の低下に、自然がついていっていない。気温が下がるのも自然なことだから自然がついていかないとは的外れな表現なのですが、そうとしか言えない落ち着かない感覚。それが 今です。木々が色づいてこない、落葉していない。例えば 甲斐駒ヶ岳。この一週間でなんどか 山頂から少し低いところまで白く雪が降り積もりました。
(たぶん 山頂と沢筋にはこのまま雪が残るでしょう) それなのに 紅葉はまだ麓に降りてきていません。秋がとまったまま 雪が降った感じ。里はまだ栗の葉も桑の葉もつやつやしています。銀杏は色づくどころかまだ緑色。それなのに栗の実は小さくても落ちてしまい、そこだけ晩秋。葉っぱは緑なのに渋柿の実も晩秋。畑では 雑草たちは元気なのに 霜が降りて 朝も寒くて、野菜たちの生育は足踏み状態。今がいちばんすくすく伸びる時期なのに。なんだか心配です。この先の天気、気温。冬の訪れがまったく読めない。11月以降の予報では、11月後半から12月はとても寒くなるらしい・・それ、ほんと ? 今年はもしかして12月の雪もあるかもしれません。どうなる11月、12月・・。そんな日々ですが、10月も今週で終わりです。来週は11月。八ヶ岳の野菜セットのシーズンもあとひと月半となりました。季節とともに変わっていく野菜の味をお楽しみください。一昨日 からジョウビタキの声が響くようになりました。冬鳥 ツグミはいつ来るのかな。楽しみです、冬の足音。

10月19日
「季節風」
日曜日の朝の冷たい雨の後、久しぶりに季節風が吹きました。びゅーびゅーびゅー。寒い。午後から気温はずんずん下がり、日没には10℃をきり、夜には6℃。慌てて ストーブに火を入れてみたり(埃だらけで大変。準備していなかった)寒い寒い。そして・・月曜日の朝は なんと4℃・・。この急降下の気温はなんなのでしょう。
先週までは日ざしが暑い、いつまで暑いの、と嘆いていたら やっぱり来ました突然の寒さ。さすがに霜は降りませんでしたが、いきなり 秋が深まった感じです。と同時に冬をあらためて意識し始めました。寒さへの心と身体の準備もまだなのに、この寒さです。皆さま、体調管理にはくれぐれもご注意ください。ここでしばらくすると 再び 気温が上がって寒さを忘れ、次はさらにどーんっと本格的な寒さになります。その前に 半袖をしまって 長袖に。暖か上着も用意しましょう。畑はいよいよ冬から春への準備モードに入りました。(夏の片付けも半分しか終わっていないけれど)今週は来年の玉ねぎの苗を植える準備を整えたい。苗もかなりしっかりとしてきました。さつまいも掘りもはじめなければ。冬ほうれん草の畑には防寒のビニールトンネルの準備も。日々 日暮れが早くなってきています。一日の短さに どこか せわしなさを感じます。そろそろ冬鳥の到来も近いのかな。

10月12日
「空が美しい」
先週はなんといっても 空が美しい一週間でした。畑はパサパサに乾いていましたが、空が とにかく綺麗で、
夜明けから日没まで 思わず手が止まってしまうほど、東西南北 素晴らしいの一言でした。コロナも落ち着いてきていて、思い切り 出かけてきている人たちの 開放感 ? がどことなく、感じられた週でもありました。もともと 県をまたぐ移動を遠慮するはずの時期も(長かったですね) 週末は特に、平日もたくさんの県外ナンバーであふれていた八ヶ岳エリア。それでも 今回の週末は全然違う空気感。道を走る車の顔も明るくなったよな・・。
そんな青空の毎日でした。秋の畑は 秋冬作と夏の片付け(春のもあり)で相変わらず 大忙しの状態です。日没が早くなり、午後の時間は飛ぶようにすぎて、あっという間に暗くなる。まだまだ ここはつまっていくのですよね、冬至までは。日中は日ざしが厳しくてとても暑いので収穫作業はどうしても早朝になるのですが・・ここが さらにタイトになってきました。朝5時、暗い・・。夕方は日が傾くまで暑い。その後はすぐに暗くなる。えーーっ、いつの間にこんなに昼間が短くなってしまったの? とおまえは何年生きてきたの ?と笑ってしまう驚き方です。たぶん 気温がいつまでも高く、朝から夕方まで半袖状態と日の傾き方がしっくりこない、合わないのが原因だと思うのです。もう10月も10日を過ぎているので、以前だったら 寒くて寒くて の日もあったはず。それが 半袖の日常ですから。畑も戸惑っているかのように相変わらず、秋が深まっていきません。高い気温のためブロッコリーもすぐに終わってしまいそうだし (蕾のはずが ばらばらに開いていく) いつまでも草は伸びる、虫も多い。育ってきた蕪も白いはずの肌がぼこぼこで、美味しいけれど美味しそうに見えないので収穫を躊躇しています。大根は大丈夫かな・・。(そうも言ってはいられないので、週の終わりから カブは選びながら収穫する予定、いや できるかなぁ) 雨がしばらくなく、畑が乾燥しているのも原因かもしれません。そんなことをつぶやいていたら、今週は火曜日の夜からしばらく雨、曇天になる予報になりました。しばらく青空はお休みかな。乾燥モードから雨モードヘ。もう、極端なのはやめてもらいたいですね。いよいよ 秋へ、もっと秋へ 進むのでしょうか。

10月5日
「自然のこと」
台風の風と雨、ここでは 雨はそれほどでもなく、風は久しぶりに吹きました。それでも、以前は夏の終わり頃から度々 台風接近の風や雨を心配していたような気もしますがら、天候のパターンも変化しているのかもしれません。ゲリラ豪雨、突然の強風、急な気温の変化。朝のドラマではありませんが、あなたの街の気象予報士さん、お願いしたくなってきます、ほんと。私たちの仕事はお天気重要なキーですから、地域の予報がとても役に立つし、ここ というポイントを逃さずに仕事していけるのではないかと思うのです。いや・・それだけじゃないか。すべてを天気のせいにしてはいけないいけない・・。青い空が広がるようになりました。近隣の田んぼは稲刈りシーズンに突入です。青い空、風に揺れる稲穂、美しい美しい季節です。田んぼに降りてくるたくさんの雀たち。たわわに実ったお米を食べてしまうらしく、その名もずばり「防雀(ぼうじゃく)」 テープをぐるりと田んぼにまわしたり、ニセモノのカラスをぶら下げたり。昨年から登場したのはビーチボールのように膨らむ大きなビニールでできたワシ。それが飛んでいるように見えるので、田んぼの上にひらひらと設置してあるのをあちこちで見かけます。効果は・・。雀たちは強いです。テープも偽物ワシにもひるまない。夜明けから日没まで
ちゅんちゅんじゅくじゅく 100羽を軽く超える群れになって田んぼに向かいます。ニセモノのワシには驚かない彼らも、ホンモノのタカが頭上を横切るだけで ざさざっと波のように一斉に移動します。大きな布が舞うように 波のように。野に生きるものの迫力を目にする瞬間です。生を感じる瞬間でもあります。みんな 生きている !畑や田んぼとっては困ったさん(人間からみると)の シカ、イノシシ、サル、ハクビシン、タヌキ、ハクビシン、アナグマ、雀たち。ただ 駆除したり 排除するのではなく 、それこそAI とかテクノロジーで解決策を見いだすことはできないものか、と日々思います。甘いな、と言われても 野に生きるものたちの美しさをみると、
使い古された 共生という言葉がとても大事に思えてくるのです。なんとか できないかな。

9月28日
「9月から10月へ」
きっぱりと秋が来ました宣言をしてしまいましたが、ごめんなさい、暑かったですね、先週は。ここでも 30℃まで気温が上がり、忘れかけていた暑さを思い出してしまいました。日影ははそれほどでもなかったので、あのキツい日ざしのせいかもしれません。ああ、侮れない秋の暑さ。すっかり参ってしまいました。夏の疲れは秋にくる。(たぶん あの暑さは過ぎていったと思います。)雨の日曜日は八ヶ岳の麓では涼しさを通り越し、午後4時には14℃まで気温が下がりました。このまま晴れると 月曜日の朝は11℃くらいなるかも !明日からはまた青空の予報です。(今回は気になる金曜日の台風が近づいてきていますが)ここからは 秋の空を香りを楽しんでいきましょう。そろそろ 今シーズンの「種まき」作業は終わりになります。年々暖かくなってはいるものの、秋が来れば冬が来る。いつまでも暖かいとのんびりしていたら、とても早く寒さが来たり、12月に積雪があったりもします。(ここ数年はないですが)今年はどのパターンで進んでいくのでしょうか。露地で作っている冬ほうれん草はビニールトンネルで冬の寒さよけをしているのですが、積雪がありすぎると収穫はできないので、(それどころか トンネルそのものもつぶれてしまいます)ここ数年の暖かさであたりまえになっている冬の露地野菜。
もしかすると、今年は勝手が違ってくるかもしれません。さあ、どうなるか 今年の冬。心配半分 楽しみ半分。
寒いのはつらいし、雪は大変だけど、なぜか秋から晩秋、冬へと向かうこれからの時期は 少しわくわくします。山の上から紅葉が降りてきて、羊たちがもこもこしてきて、霜が降りて、空気がきりっとする。畑でできることも少なくなって(草に追われない) 立ち止まって考えたりもできる。冬にできること、今から書き出したりしています。これからの 楽しみのひとつです。

9月21日
「台風の季節」
台風が遠くを通り過ぎましたが、珍しく風も吹かず、静かな雨になりました。え? という感じです。最近の傾向では 大荒れ天気は局地的に激しく、予期せぬパターンで移動しているような気がします。もしかすると・・と警戒すると意外に大丈夫とほっとする。そして、まさかの時にがつんっと来る。畑の心配をする私たちだけではなく、街に暮らす方にとっても自然の厳しさは同じように脅威になりつつあります。洪水、強風、竜巻、長雨。健康不安も増しつつあるし、ほんと 安心安全といわれても どこかに不安を感じることが多くなりました。そんな日々ですが、空に魅了される時間が増えました。雨の後のすこーんっと澄み切った青空 ! 夜明けから 夕暮れ、夜の空に浮かび上がった秋の月、雲の形。一日になんどもなんども 空を眺める。秋の楽しみのひとつです。いろいろ ありますが、空を見上げるてみましょう。今年は久しぶりに秋らしい秋を感じています。さてさて、畑です。楽しかったきゅうりも過ぎ去りました。毎日毎日 きゅうりのアーチをくぐり、たくさんの黄色の花を楽しみ、かわいい実を収穫しました。うっかりもののホオジロが巣を作っていたり、たくさんのカエルたち、いろんな虫たち、観察することには事欠かない貴重な時間でした。ひとりでいることの多い畑での作業は自然観察している時間でもあるのだと、今年はあらためて思いました。いつもの時間にいつもの場所へ。定点観察ですよね。視点も生きもの目線ですし。今日のような青空の日は大好きな猛禽類タカの仲間の美しい飛翔をみることもできます。今日はノスリ、オオタカの姿を楽しみました。と、生きもののことはこのくらいにして、畑の野菜たち。今週からきゅうりのかわりに秋の青菜が増えました。まだまだ 虫害にええええっとなってしまうことも多いですが、青菜のおいしい季節がやってきましたよ。これから冬まで オーガニックの青菜をお楽しみください。

9月14日
「9月の日々」
9月の日々か過ぎていきます。あっという間に半分まできてしまいました。ここ数年は9月は秋というより夏の後半と言いたくなるほど暑くて乾く傾向でした。今年もくるかくるか 残暑と警戒していましたが、なぜか そこまでパワーがありません。雨が降ることも多く、朝晩は16℃前後まで気温が下がり、窓を閉めて 長袖を着る。
時おり吹いてくる風ははっとするほどひんやりしている。今年は涼しい (寒い) 秋が早めに進んでいるのかもしれません。そう、この気温と先週の雨で、夏野菜 トマトが すっと終わりました。ほんとはもう少し 頑張ってほしかったのですが、残念ながら終了となりました。なり始めから あまりよくなかったナスも花が咲いても実がならず。今年は収穫量がゼロに限りなく近かった。夏の野菜 いろいろ 、気候のせいもあるけれど、畑の条件との組み合わせもよくなかったのかも。反省、ひたすら 課題と反省。そんなわけで 今週から 野菜が少しずつ変わります。にんじん 、長ねぎが加わりました。昨年、一昨年と消えてしまった長ねぎ。今年は消えないように
踏ん張りました。草取り、草刈り・・猿が座って食べていたこともありましたが、「ちょっと やめてよ、今年は期待しているんだから」と念を送り・・(柵も平気です。群れで移動していますので、ここには来ないでと話してみるしかありません。通じないことも多いですが。)なんとか ここまで 大きくなりました。2月に種を蒔いて 半年以上、手がかかる子、長ねぎ。秋から冬への大事な野菜。今年のねぎはいつも以上に愛おしい。にんじんは なかなか作型が気候に揺さぶられ、ベストな時期が読みづらくなってきています。今年は春のにんじんが消え、がーんっとショックでしたが、次の時期のにんじんが夏を超えて大きくなりました。香りはとても良いのですが、ど根性にんじんの風味が出てしまっているかもしれません。育ってくれて ありがとうね、にんじん。
モズの声が響き、晴れると鷹の仲間が悠然と飛ぶ姿を目にするようになりました。南に渡るのもいるのかな。そういえば・・ツバメもあままり見かけない・・ え? もう 渡ってしまうの? 今年もいつの間にかってことになるのかな。ちょっと待って ツバメたち。


9月7月
「9月ですよ」
9月になりました。先週木曜日から雨が降り、時にはげしく降り、土曜日は地底から響くような雷が鳴りました。山の雷はとても恐ろしいのですが、真夜中に響く雷鳴は久しぶりではげしい雨音と重なり合い、家の中にいるのに寝ていられない落ち着かない感覚でした。なんなのでしょう、この空は。雨の日々の前日までは30℃を軽く超えていく暑さ、そして、やってきた16℃の朝。えーーっ、寒い。この気温差、乾いた暑さからの寒い雨。変化が激しすぎます。あんなに賑やかだったセミの声もぱたっと聞こえなくなりました。(また戻ってくるかな)畑では雨の直前に蒔いた大根がそろりそろりと芽をだしました。はげしい雨にうたれて苦しそう。頑張れ、だいこん。真夏に植えたキャベツは暑さと雨のダブル交互攻撃でかなり減りました。先週までお届けしていた夏キャベツ(硬くてごめんなさい。この時期はどうしても こうなるのです。)夏の終わりからのはげしい気候と秋の長雨(あるいは乾燥を)越えていく秋冬野菜たち。年々 作るのが難しくなっているような気がします。はらはらするけれど、やれることはみんなやろう。前向きに、楽観的に。電線にずらりと並んだツバメたち。田んぼに集まりはじめたスズメたちを見ていると、それぞれが元気で可愛くて楽しい気分になってくる。ちゅくちゅく ちゅんちゅん。にぎやかな声。今年巣立った若い鳥たちも元気に冬を乗り越えてほしい。9月、10月は 蒔いて、植えて、収穫して、来年の春作の準備を始めます。野菜畑の秋はこんな風に過ぎていきます。

8月31日
「さよなら8月、こんにちは9月」
処暑を過ぎて1週間。暑さは収まるどころか猛烈です。今朝は6時からかなりの日ざしになりました。甲府盆地では毎日36℃の気温になっています。ここは標高が高いので、そこまではいきませんが、32℃前後にはなり、先週の猛暑危険日には34℃までかるーくあがりました。こうなると畑は我慢大会。さすがに周りには誰もいない(笑) この日ざしと気温では仕事にならず、朝早い時間か夕方にぎゅっと作業を集中させたいところです。
ところが・・日が短くなっているのですよ !それに合わせて身体も動かず(言い訳半分)、予定ほど進まない。ああ、いつまで暑いのだろうか !八ヶ岳のありがたいところは夏の涼しさだったのですが、かなり前から涼しさは「時間限定・場所限定」になりつつあります。日なたは日ざしが強すぎて厳しい。日陰は涼しいはずだけど、
30℃を越えると熱波が入り込んで「 おやおや ここもなの?」と。それでも、朝晩は心地よく、夜は秋を感じさせる星空と月に心が和みます。暑さの後ろに少しずつ秋。まもなく9月です。野菜たちは秋味の夏野菜中心にお届けしています。厳しかった夏を乗りこえて育ったど根性キャベツ、調理には暑いけれど美味しい じゃがいも、玉ねぎ。8月の長雨で赤信号ながらも踏みとどまっているトマト、今年は不作で数も少なく小さめの かぼちゃ、低空飛行ながらも艶々頑張っているピーマン。(ナスは ついに花も少なく実もならず・・寂しい)
お届けしています野菜箱、8品の野菜たちには、それぞれの夏が詰まっています。ひとつひとつ語ってあげたいけれど、今回も文字ばかりになりました。また次回。箱には入っていないけれど、この先に登場する育っている野菜たちのことも、お伝えしていければと思っています。暑いけれど、頑張りましょうーー。

8月24日
「天気が変わる」
空の様子はどうですか?晴れて日ざしがぎらぎら、重い雲が広がっている、薄曇りだけれどムシムシ暑い、明るいけれど時々小雨 ?八ヶ岳の今(月曜日)の空は薄曇り。夜中には雨が降り、月が出て、朝は曇ってどんよりし、
2時間ほど雨が降りました。その後は雲間から日ざしがぎりっと出て、蒸し蒸し暑い。今日はどうもそんな日のようです。先週からの八ヶ岳のお天気はまさにこれの繰り返し。雨、一日のどこかで必ず降っていました。
昼間はお日様を感じると同時にむしっと暑く、夜は20℃以下になる。八ヶ岳の夏は8月の日々をまだ残しながら、静かに終わりました。暑さが戻ってきても、畑の野菜たちは夏終了モードに変わりました。日の傾きと気温の低下で秋を感じて切り替えスイッチを押してしまったようです。寂しいけれど仕方がない。これだけはどうしようもありません。秋の長雨が早く来たように雨も多かったので、湿度が高く、(畑にへんてこなキノコも生えてきました)トマトも赤信号。いろんな野菜に黄色信号。ひとあし早く秋冬への端境期(はざかいき)になりつつあります。少しずつ 秋を感じる野菜が登場です。そして、この時期ならではの 秋味の夏野菜も。収量がぐぐっと減ったトマト、きゅうり。遅めに大きくなった かぼちゃ(今年は小さめ)小松菜、暑さと乾燥、鹿の見回りに耐えたキャベツ。今の時期ならではの組み合わせです。夏でもなく、秋でもない、そんな微妙な季節の味。それが 今の自然の味なのですね。エノコログサやススキが太陽にキラキラ輝くようになりました。早めのお米の穂にもスズメたちの先発隊が群がっています。畑のまわりの雑草(畑の中のも)も実をつけ、さらに繁栄しつつあり、
どんなときでも 進んでいく力を感じます。わたしたち、押されている、取り残されている・・。秋は来年の春への入り口。さあ、ぼうっとしてはいられません !

8月17日
「八ヶ岳の秋(早い・・)」
八ヶ岳の夏は秋にかわりました。ちょっと早い、早いです。朝晩の気温が18℃なんて日もあったりで、まだ8月も折り返したばかりなのに。先週末はすぐそこの長野県南部では、かなり雨が降り、土砂災害もありました。
ここでもなんどか携帯アラームが鳴り、警戒区域をあらためて確認をしました。どこにどれだけの雨が集中して降り、地盤が危うくなっているのか、水路が受け止められない程の水が押し寄せているのか。私たちは見えるものだけを見ているだけでは自分の身も生きものたちの身も守れない。土地を自然を知り、五感をフルに活用していくことの大切さをあらためて感じました。それにしても・・あんなに暑くて乾いていたのに 。ここ数日は急に訪れた涼しさに驚いています。毎日 楽しませてもらっていたツバメっこたちも、3日ほど巣の周りで夜を過ごした後、大人たちと飛んでいきました。たぶん 空の広さを体感しつつ 逞しくなっていくのでしょう。空高く飛ぶ(雨の日は地面すれすれに)彼らを見るたびに、この中にあの子たちもいるのかな、わたしのことわかるかな、
と想像したりして。そして、あとひと月たったら ほんとに遠くに飛んで行ってしまう。どうか みんな 無事に 来年の春にまたうちの作業場の軒先に帰ってきてね。ツバメが南にむかうまであとひと月。たぶん戻ってくる暑さの中に夏の名残りを探すことにしましょう。その前に・・明日の雨があまり酷くなりませんように。

8月10日
「もう秋って・・(歴の上では)」
「立秋」が過ぎ、暦の上では秋になりました。残暑お見舞い申し上げます。先週は恐ろしい気温の日々が続きました。山梨県の勝沼で40℃近い全国ナンバーワンの気温になったとき、ここでも35℃まであと少しの気温まで上がりました。ほんと、暑かった。さすがにこの気温は辛いです。ここで暑さがキツいとぼやくと、街中に比べるとそれは贅沢だと思うのですが、やっぱり暑かったです。さてさて、そんな日々ですが、今朝は(月曜日)は久しぶりの雨が降りました。夕立もなかったので、ほんとに久しぶりの雨です。陽射しと気温でカラカラに乾いていた土がしっとり。さすがにパワフルな雑草たちも弱ってきていたので、これで再び盛り返して ぐいぐいと押してくることでしょう。同じく暑さにも乾燥にも弱い野菜たち、一緒に頑張りましょう。いつもの夏野菜メンバーも暑さと乾燥の影響が各所に現れています。全体に急速に秋に向かっている感じ。味にも秋の気配が出てくるのは風情があってよいのですが、少々「硬いかな・・」と残念な要素が出ているところもあります。これも露地の特徴のひとつ。暑かったのね、乾燥していたのね、と思いながら食べています。それが今年の夏の味。まるっと受け止めて大事にしていきたい。それにしても 夏、きつくなっていますよね。わかってはいても 動きが停止してしまいます。そろそろ ・・暑さをやり過ごすだけではなく、秋冬の準備をしながら 夏を楽しむ、そんな心をもちたいと秋の気配をほんの少し感じつつ、あらためて小さな誓いをたてています。暑い日々は続いていますが、秋は少しずつ近づいています。(たぶん)朝 明るくなるのがゆっくりになり、夜7時には暗くなってきています。ススキの穂があらわれて、ツバメたちが電線にずらりと並び、ツクツクボウシが鳴きました。夜にはスイーチョンッとウマオイの声、カエルから合唱からコオロギの合唱に変わりました。同じ夏の日々でも先週とはちょっと違う空気、空の色。8月の毎日が過ぎていきます。

8月3日
「暑中お見舞い申し上げます」
暦の上では「夏」は今週までで、8月7日は歴の上では「秋」になります。そう思って 周りを見ると、ススキの穂が出始め ハギの花も咲いています。(この方たちは意外に盛夏から出ていますが ) 陽射しから逃れると夏も日々過ぎつつあることに気がつきます。毎朝8時前からぎらぎらと照りつける太陽に押され気味の今年の夏。秋の兆しをつい探してしまうのかもしれません。そんな中、畑では夏野菜の収穫と秋冬野菜の準備が同時進行で行われています。まずは夏野菜たちのこと。意外に(ごめんなさい。昨年があまりに悪かったので)順調なのがトマトです。トマトもミニトマトも「露地の力」感じます。かつてトマトは無農薬栽培では難しい代表格の野菜でした。今は耐病性のある品種も安定し、なんとか育ってくれる(病気に比較的強い) ありがたい存在になりました。それでも昨年のように7月がまるまる雨期だったりすると耐病性も太刀打ちできません。あっという間に終了旗を立てることになりました。今年は幸いなことに7月に台風もなく、雨続きにもなりませんでしたので、数年ぶりに露地の力を感じる勢いをみせています。気になるのが色づきのスピード。ぎらぎら陽射しでどんどん進み、もう中段を過ぎつつあります。この後はどうなる?! 年々 始まりから終わりまでが早くなっていくような気がします。子供の頃は時はゆっくりと過ぎていくけれど、大人になると時間はあっという間に過ぎていく、この感じに似ているかな。そして、きゅうりたち。1期生はアブラムシで全滅し、黄色信号でスタートしましたが、今は2期生から4期生まで同時に収穫期をむかえてしまい。きゅうりがあふれかえってしまいました。この分を後にまわして・・とはいかないのが難しいところです。逆に 秋に収穫をじっくりむかえるように種を蒔いて育てた5期生きゅうりたちは残念ながら・・畑に植えた後、34℃の暑さで少しずつ消えていき、ほぼ消滅してしまいました。接ぎ木ではないきゅうりの難しさをあらためて感じました。9月中旬以降のきゅうりはなくなってしまいそうです。今です、今、きゅうりを楽しみましょう!

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